デイサービスの費用はいくら?1割負担の月額目安を介護職12年が解説

「デイサービスの費用はいくら?」1割負担の月額目安を介護職12年が解説する記事のアイキャッチ。電卓を持つわらびもちキャラのイラスト デイサービス

デイサービスの料金の話をすると、たいてい驚かれます。

ただ、驚く方向が逆なんです。「高い」ではなく「こんなに安いの」のほうで。

「そんなにしてもらって、このお値段!」。

「職員さん大変なのに、もっと払うわよ」。

私が働くデイサービスでは、初回の説明でこう言われます。それも、かなりの頻度で。

生活相談員として12年。料金の説明は、数えきれないほどしてきました(笑)。

でもその中で、料金がネックで利用を諦めた方は、記憶にありません。

ご家族のほうも、金額を聞いて納得される方がほとんどです。

ただ、これはあくまで私が働くデイサービスでの話です。

デイサービスの料金は、事業所の規模で変わります。どんな加算が付いているかでも変わります。

食費やおやつ代の設定も、事業所ごとに違います。地域によっても差があります。

ですから「どこでも安い」と言い切るつもりはありません。

そのうえで、です。

「年金だけで払えるだろうか」という不安は、当然だと思います。

介護にいくらかかるのか。実際に使い始めるまで、誰も教えてくれませんから。

金額が見えないうちは、いくらでも不安が大きくなります。

でも、実際の数字を知ると、たいていの方は拍子抜けします。

この記事では、その「実際の数字」をそのまま出します。

1回あたりいくら、1か月でいくら。

基本料金のほかに、食費やおむつ代がどれくらい乗るのか。

それでも厳しいときに使える制度は何があるのか。

まずは一度、数字を見てみてください。

⏱ この記事は約6分で読めます
📖 この記事でわかること
✓ デイサービスの費用は介護保険でいくらになる?
✓ 1回・1か月あたりの料金の目安
✓ 基本料金以外にかかるお金(食費・おむつ代など)
✓ 費用が払えるか不安なときに使える制度
✓ 釧路市・釧路町で費用は変わるのか

✏️ この記事を書いた人:わらびもち
北海道・釧路のデイサービスで生活相談員として12年以上勤務。介護福祉士・ケアマネジャー資格保有。実母の介護も経験。記事は個人の経験・見解に基づくものです。医療・介護の判断は必ず専門家にご相談ください。

デイサービスの費用は「介護保険」でまかなえる

デイサービス(通所介護)は介護保険サービスのひとつです。要介護認定を受けていれば、かかった費用の1〜3割の自己負担で利用できます。

多くの方は1割負担です。所得によって2割・3割になる場合があります。

2割・3割負担になるのはどんな人?

負担割合は前年の所得で決まります。ざっくりした目安は次のとおりです(65歳以上・単身世帯の場合)。

  • 1割: 年金収入+その他の合計所得が280万円未満の方(大多数がここ)
  • 2割: 同 280万円以上(本人の合計所得160万円以上)の方
  • 3割: 同 340万円以上(本人の合計所得220万円以上)の方

夫婦世帯かどうかでも基準が変わります。自分の負担割合は「介護保険負担割合証」で分かります。毎年送られてくる、あの紙です。迷うときは市区町村の窓口に聞くのが確実です。

1回あたりの費用の目安

費用は「要介護度」と「利用時間」によって変わります。以下は1割負担の場合の目安です(2024年度介護報酬基準)。

要介護度6〜7時間未満7〜8時間未満
要介護1約648円約746円
要介護2約765円約879円
要介護3約888円約1,021円
要介護4約1,011円約1,162円
要介護5約1,134円約1,306円

※ 上記はあくまで基本料金の目安です。施設の規模・加算によって変わります。

デイサービスの費用はいくら?要介護度別の1割負担の月額目安と費用の内訳をまとめた図解

要支援1・2の方は「月額制」

上の表は要介護1〜5の「1回あたり」の料金です。でも要支援1・2の方のデイサービス(介護予防通所)は少し違います。回数ではなく、1か月いくらの月額制なんです。1割負担の月額目安は次のとおりです。

  • 要支援1: 月 約1,800〜2,400円(週1回程度)
  • 要支援2: 月 約3,600〜4,800円(週2回程度)

「何回行っても月額は同じ」です。体調が許すなら、回数を活かして利用するとお得感があります。ただし食費やおやつ代は、要介護の方と同じく別途かかります。

基本料金以外にかかるお金

実際には基本料金のほかに、以下が追加でかかることがあります。

  • 食費: 昼食代として500〜800円程度(介護保険外・実費)
  • おやつ代: 100〜200円程度(施設によって無料のところも)
  • 入浴加算: 入浴サービスを利用した場合、数十円〜
  • 送迎費: 多くの施設は無料だが、一部実費のところも

食費は介護保険の対象外です。月に何回利用するかで大きく変わります。

加算についても、よく聞かれるものをまとめておきます。1割負担での目安です。

  • 入浴介助加算: 1回あたり約40〜55円。お風呂に入った日だけ加算されます
  • 個別機能訓練加算: 1回あたり約56〜85円。リハビリ・運動メニューがある施設で
  • 送迎: 基本料金に含まれており、原則として追加料金はかかりません

加算は「どんなサービスを受けたか」で決まります。請求内容が気になるときは、遠慮なく施設に明細を聞いてください。私たちも、聞かれれば説明するつもりで準備しています。

月の合計でいくらかかる?実際の例

例えば、要介護2・週3回利用・昼食あり・1割負担の場合:

  • 基本料金:879円 × 12回 = 約10,548円
  • 食費:650円 × 12回 = 約7,800円
  • 合計:約18,000〜20,000円/月

「思ったより安い」と感じる方も多いです。介護保険のおかげですね。実費に比べると、大幅に抑えられています。

費用が払えるか不安な方へ

高額介護サービス費制度

1ヶ月に支払った介護保険の自己負担額には、上限があります。超えた分が払い戻される制度です。上限額は所得に応じて変わります。

詳しくは厚生労働省「介護サービスにかかる利用料(高額介護サービス費)」をご覧ください。

担当ケアマネジャーに相談を

費用の不安は、担当のケアマネジャーに遠慮なく話してください。利用回数を調整できることもあります。費用を抑えられる別のサービスを提案してもらえることもあります。

現場から見たリアルな話

私が働いているデイサービスでも、最初は費用を心配される方がいます。でも実際に利用してみると「これくらいなら続けられる」。そうおっしゃる方が多いです。

むしろ高いのは、別のハードルだったりします。「親が嫌がったらどうしよう」という心理的なほうです。費用については、まず担当のケアマネジャーか地域包括支援センターに相談してみてください。

【地元・釧路の話】釧路市と釧路町で費用は変わる?

釧路で働いていると、こんな質問をよく受けます。「市内の施設と、釧路町の施設で料金が違うんですか?」。結論から言うと、デイサービスの基本料金は釧路市でも釧路町でも同じです。

理由は介護報酬の「地域区分」という仕組みにあります。デイの料金は「単位 × 1単位の単価(基本10円)」で計算します。都市部ほど、この単価が少し高く設定されています。北海道でこの上乗せ(級地)が付くのは札幌市だけ釧路市も釧路町も同じ「その他」区分(1単位10円)です。つまり、同じ要介護度・同じ利用時間・同じ加算なら、どちらの施設でも自己負担額は変わりません。

では、自治体によって何が違うのか。主にこの3つです。

  • 65歳以上が払う介護保険料の基準額: 市町村ごとに金額が異なります(サービス利用料そのものではなく、毎月納める保険料の話)
  • 食費・おやつ代: 介護保険外なので、施設ごとに設定が違います
  • 送迎範囲や自治体独自の助成: 町村だと送迎エリアや事業所の数が限られることも

なので「市と町、どっちが安いか」で悩むのはもったいない。通いやすさ・送迎してもらえる範囲・施設の雰囲気で選ぶのが現実的です。料金表はほぼ同じなので、あとは“合うかどうか”で決めて大丈夫ですよ。

まとめ

  • デイサービスは介護保険で1〜3割の自己負担で利用できる
  • 1割負担・週3回なら月2万円前後が目安
  • 要支援1・2は回数制ではなく月額制(月 約1,800〜4,800円)
  • 食費は介護保険外で実費負担(500〜800円/回)
  • 高額介護サービス費制度で上限以上は払い戻しあり
  • 同じ地域区分(釧路市・釧路町など)なら施設による基本料金の差はない
  • 費用の不安はケアマネジャーや地域包括支援センターに相談を
📍 釧路市・釧路町にお住まいの方へ
わたしの地元・釧路の相談先と手続き窓口はこちらです。「何から始めれば…」というときは、まず地域包括支援センターに相談するのが一番です。

まず相談したいとき(地域包括支援センター)
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介護保険の手続き・サービス
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費用の目安が分かったら、次は「そもそもうちの親にサービスが必要なのか」です。判断の材料はお盆の帰省で気づきたい親の変化にまとめました。

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