📌 この記事でわかること
- 未経験でもデイサービスで働けるか
- 実際に働いた経験からの本音
- デイサービスで求められること
「デイサービスで働いてみたいけど、未経験で大丈夫かな…」
かつての私も、まったく同じことを思っていました。前職は小売の管理職。介護の「か」の字も知らない状態でこの仕事に飛び込みました。
それでも今は生活相談員として、毎日たくさんの利用者さんやスタッフと関わっています。
そんな私が感じる「デイサービスに向いている人」を、現場の本音でお伝えします。教科書には載っていない話です。
📋 この記事の目次
- 聞き上手で、話を広げられる人/褒められる人
- 何回聞いても、初見のリアクションが取れる人
- 相手のペースに合わせて「待てる」人
- スルーする力と、バッサリ切る力、両方持てる人
- 観察力がある人・ポジショニングを意識できる人
- カラオケが歌える人
- 麻雀ができる人
- 野球・相撲が好き、昭和に興味を持てる人
- 運転が大丈夫な人
① 聞き上手で、話を広げられる人/褒められる人
利用者さんは話したい気持ちがとても強い方が多いです。「うんうん、それで?」と自然に返せる人は、それだけで場がなごみます。
さらに一歩上をいくなら、褒める力も大事。身につけているもの、歌声、昔の職歴、センスのいい持ち物…何でもいいです。特に女性の利用者さんはオシャレが好きな方が多いので、さりげなく気づいて褒めると本当に喜んでくれます。
ただし注意点が一つ。自分語りはNGです。「コミュニケーションしてますアピール」になって、満足しているのは自分だけ…というパターンが意外と多い。主役は常に利用者さんです。
② 何回聞いても、初見のリアクションが取れる人
認知症を患っている方も多く、同じ話を短いスパンで何度も聞くことがあります。最初は「また同じ話かな?」と思っていましたが、リアルに本気で何回も話されます。
そのたびに「えー!そうなんですか!?」と新鮮に反応できる人が向いています。
ただ、疲れていたり忙しいと、知らず知らずのうちにイライラが顔や態度に出てしまうことがあります。要注意です。周りの利用者さんは、思っている以上にスタッフのことをよく見ています。
③ 相手のペースに合わせて「待てる」人
利用者さんの動きは基本的にゆっくりです。自立してスムーズに動ける方の方がむしろ少ない。返事が返ってくるまで少し間があったり、耳が聞こえにくい方もいるので、大きく・はっきり・ゆっくり話すが基本です。
日々の業務の中で焦りがちになる気持ちはよくわかります。でも焦ると事故やミスにつながります。ゆっくり間をとる心の余裕が、この仕事では本当に大切です。
④ スルーする力と、バッサリ切る力、両方持てる人
「スルー」と聞くと冷たく聞こえるかもしれませんが、これは技術です。
たとえば今まさに介助中のとき、別の方から話しかけられると、そちらに気を取られて今の利用者さんに迷惑がかかることがあります。やばいと思ったら今に集中、それがスルーです。
ただし完全に無視すると「無視された」と後から問題になることも。返事か目線か、ちょっとした合図だけでもしておくのが無難です。職員同士でも似たような場面はあります(笑)。
一方で、話が長くなりすぎるときにさりげなく切り替えられる力も必要。これもまた大事なスキルです。
⑤ 観察力がある人・ポジショニングを意識できる人
観察力はマジで大事です。「今日なんか元気ないな」「いつもと顔色が違う」、少しの変化に気づいたらすぐ相談するのが基本。
そしてポジショニング、つまり自分がどこに立つかも重要です。1人の利用者さんと話し込んでいると、全体の見守りが疎かになり、不測の事態に対応できません。
事故の瞬間を見ていなくて怒られた…という話はよく聞きます。でも状況を把握して説明できれば、上司の反応も変わります。職員が固まって話していたら即アウトです(笑)。常に全体を見る意識を持ちましょう。
⑥ カラオケが歌える人
デイのレクでカラオケは鉄板中の鉄板です。そしてかなりの確率で「歌って!」と言われます。期待に応えられるのがベスト。
私はカラオケが好きなので喜んで歌いますが、弊害として「またあの曲歌って」と繰り返し求められます(笑)。そこはうまくかわしましょう。歌いながらも見守りは忘れずに。
⑦ 麻雀ができる人
特に男性の利用者さんに人気です。施設によってはない場合もありますが、やりたがる方は多い。
ただ利用者さんだけでやるとだいたい揉めます(笑)。なので職員も一緒に入るのが基本。基本は接待麻雀なので上がりすぎず、やられた!という展開の方が盛り上がります。相手を喜ばせることが目的です。ゲーム中も見守りは必須なので注意を。
⑧ 野球・相撲が好き、昭和に興味を持てる人
スポーツネタは話の入口として欠かせません。地域によってはファンが多い球団があり(北海道ならファイターズ!)、朝の会話がそこから始まることもしばしば。オリンピックや高校野球の話題も盛り上がります。
そして昭和の生活ネタ。「洗濯板で洗濯してたんですか!?」「テレビが白黒だったんですね!」のひと言で、利用者さんの目がキラッと輝く瞬間があります。知識より興味を持てることが大事。
テレビをずっと見るわけにはいきませんが、業務に支障のない範囲でアンテナを張っておくといいでしょう。
⑨ 運転が大丈夫な人
デイサービスはかなりの確率で送迎の運転があります。最初は「人を乗せて運転なんて…」と不安でしたが、慣れると良いコミュニケーションの場になります。
車内では景色の話、昔の町の話など自然と会話が生まれます。道に迷っても、案外利用者さんが教えてくれることも(笑)。どうしてもわからない時は事業所に連絡して対処しましょう。
ただし運転が本業なので、会話に意識が向きすぎるのは危険です。あくまで安全第一で。
おわりに
どうでしたか?「あ、これ私かも」と思えるものはありましたか?
資格や経験より、こういう「人としての感覚」が活きる仕事だと、現場に出てから気づきました。未経験だった私が言うので、少し信じてもらえると嬉しいです。
一歩踏み出す勇気、案外なんとかなりますよ。
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