📌 この記事でわかること
- コロナ禍に未経験で相談員になった経緯
- 介護現場でのてんやわんやのリアル
- 生活相談員の仕事のイメージ
目次
- あの日のこと
- 三重苦のスタート
- 一番しんどかったこと——誰にも聞けない孤独感
- それでも前に進めた理由
- 今だから言えること
1. あの日のこと
2020年4月。
「来月から、相談員やってもらうから」
その一言を告げられたとき、正直、頭が真っ白になりました。
私はそれまで介護職員として現場で働いていました。入浴介助、食事介助、送迎——毎日ご利用者さんと向き合う仕事です。「相談員」の仕事が何なのか、なんとなくは知っていても、自分がやるとは思っていなかった。
しかも、引き継ぎらしい引き継ぎもなく、前任者もなく、文字通り「ゼロから」のスタートでした。
2. 三重苦のスタート
振り返ってみると、あのタイミングはあまりにも条件が重なりすぎていました。
未経験で、ひとり
生活相談員の仕事は、契約書類の作成、アセスメント、ケアマネージャーとの連絡調整、行政への届け出……と、現場の介護とはまったく異なるスキルが求められます。
誰かに教わるわけでもなく、マニュアルがあるわけでもない。とにかく書類を引っ張り出して読んで、制度を調べて、また読んで——の繰り返しでした。
釧路の春はまだ肌寒く、ストーブをつけながら夜遅くまでパソコンと向き合っていた日々を今でも覚えています。
上司も、同じタイミングで新任だった
さらに追い打ちをかけたのが、直属の上司も同じ2020年4月に管理者へ就任したことです。
つまり、上司も新任。私も新任。お互いが「初めて」の状態でした。何か困ったことがあっても、上司も必死に管理者業務を覚えているのがわかっていたから、余計なことは言い出せなかった。
そこにコロナがやってきた
2020年4月といえば、日本中がコロナ禍の混乱の真っ只中でした。デイサービスは感染リスクへの対応を迫られ、利用者さんへの説明、家族への連絡、感染対策の整備……相談員としての業務に、誰も経験したことのない対応が次々と加わっていきました。
「これが正解なのかもわからない」まま、とにかく判断し、動き続けるしかなかった。
3. 一番しんどかったこと——誰にも聞けない孤独感
三つの困難の中で、今振り返って一番こたえたのは「孤独感」でした。
書類の書き方がわからない。制度の解釈に自信が持てない。このケースはどう対応するのが正しいのか——そういった「誰かに聞きたい」瞬間が、一日に何度もやってきます。
上司も手探り状態。同じ立場の相談員の先輩も施設内にいない。外部に相談しようにも、何をどこに聞けばいいかもわからない。
夜、帰宅してから「あの対応、本当によかったのかな」と布団の中で考えてしまうことも少なくありませんでした。
釧路は冬が長い土地です。暗くて寒い朝に出勤して、暗くなってから帰る。その繰り返しの中に、じわじわと孤独感が積み重なっていきました。
4. それでも前に進めた理由
では、どうやって乗り越えたのか。
正直に言うと、「乗り越えた」という感覚があまりないんです。
考える余裕もなく、悩んでいる時間もなく、ただ目の前のことをひとつずつこなしていくうちに、気づいたら日々が過ぎていた——それが実態に近い気がします。
無我夢中、がむしゃら。格好いい言葉ではないかもしれませんが、それが一番正直な答えです。
わからなければ調べる。失敗したら次に活かす。ケアマネさんに怒られたこともあったし、書類をやり直したことも数えきれないくらいあります。それでも、翌朝にはまた施設のドアを開けていた。
ご利用者さんの「今日も来てよかった」という言葉が、その繰り返しを支えてくれていたのだと思います。
5. 今だから言えること
あれから数年が経ちました。
今でもわからないことはたくさんあるし、完璧な相談員かと言われたら全然そんなことはありません。でも、あの2020年4月があったからこそ、今の自分があるとも思っています。
もし今、同じような状況にいる方がいたら、伝えたいことがあります。
誰にも聞けない孤独感は、あなただけが感じているわけじゃない。
未経験から始まった人、引き継ぎもなく1人でスタートした人、コロナ禍や人手不足の中で必死にやっている人——介護の世界には、そういう人がたくさんいます。
がむしゃらでいい。不格好でいい。とにかく今日一日を乗り越えることが、やがて経験になっていきます。
このブログでは、介護の仕事や日々のことを発信しています。次回もよろしくお願いします!
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