母との同居が、思ったよりずっと穏やかに始まった話 ― 52歳・息子のスタート記

部屋でお茶を飲みながら穏やかに過ごすわらびもちくんと母のイラスト 親の介護
💬 わらびもち
この6月から、母との同居がスタートしました。身構えていたけど、やってみたら案外おだやか。正直な気持ちをそのままお話しします😊

2026年6月。

母と、ひとつ屋根の下で暮らす毎日が始まりました。

きっかけは、じつはちょっと外側の事情から。

身構えていたわりに、ふたを開けてみたら案外おだやかで。

……いや、拍子抜けするくらい静かなスタートでした。

「これから親と暮らすかも」という方に、わが家のリアルなところを、そのままお話ししますね。

はじめに ― 「いよいよ、母と暮らすことになりました」

母と一緒に食卓を囲む、最初の食事のイラスト

こんにちは。

このブログを書いている、52歳の息子です。

この6月から、母と一緒に暮らし始めました。

母の名前はサナエちゃん。

……この呼び方、わが家では普通なんです。

サナエちゃんは今年の8月で80歳になります。

要支援1。デイサービスは週1回。

あとはたいていのことを自分でこなす、なかなか元気な人です。

じつは私、仕事で介護に関わっていて、ケアマネジャーの資格も持っています。

人の介護の相談には、それなりに乗ってきたつもりでした。

……つもり、でした。

いざ「自分の親」となると、これが本当に別モノで。

知識はあるのに、心のほうがちゃんとそわそわする。

なんだそれ、と自分で笑ってしまいました(笑)

この記事に書くのは、かっこいい正解ではありません。

わが家の等身大のスタートを、そのまま置いていきます。

これから親と暮らす方の、ちょっとした心の準備になればうれしいです。

同居を決めるまで、いちばん悩んだこと

同居を決める前の不安な気持ちを表すイラスト

同居を決めた、いちばん大きなきっかけ。

それは、サナエちゃんが住んでいた市営住宅が取り壊しになることでした。

2026年11月末までに退去しなければなりません。

期限つきです。

体調が悪くなった、というわけではありません。

「住むところをどうするか」という、まったく外側の事情でした。

この退去のいきさつは、別の記事にくわしく書いています。

高齢親の引越しは想像の3倍大変だった【市営住宅退去・多世代同居のリアル体験記】

きっかけははっきりしていました。

それでも、悩まなかったわけじゃないんです。

「親子とはいえ、お互いやっていけるかな」

大人になってからは、ずっと別々に暮らしてきました。

生活のリズムも、好きなものも、それぞれにある。

気をつかいすぎて、かえって疲れちゃわないかな。

……お互い、いい大人ですからね。

そこだけは、決めたあとも少し引っかかっていた気がします。

最後に背中を押したのは、「近くで見守れる」という安心でした。

それが不安より重かった。

決め手は、たぶんそれだけです。

介護のお金や制度のことも頭をよぎりましたが、その話は、こちらに書きました。

介護保険とは?【超わかりやすく解説】はじめての人向けに介護職が説明

同居前にやっておいてよかった準備3つ

買い物やお出かけを支え合う母と息子のイラスト

実際にやってみて、「これはやっておいてよかった」と思えたことが3つあります。

どれも特別なことではありません。

1. 住まい・自室の環境を整える

まず大事にしたのが、サナエちゃんが自分の部屋でゆっくり過ごせるようにすることでした。

要支援1で、身のまわりのことはだいたい自分でできます。

だからこそ「自分の居場所」がきちんとあることが、いちばんの安心につながりました。

自室で生活が完結する。

これができていると、お互いに気楽なんですよね。

2. 家族での役割分担とご近所への挨拶

暮らしのこまごましたことは、家族で分担しました。

洗濯の仕方、ゴミの出し方。

このあたりは義母のエミちゃんがサナエちゃんに教えて、はじめのうちは一緒にやってくれていました。

……正直、これがいちばん助かりました。頭が上がりません。

ひとりで全部を抱え込まないこと。

長く続けるコツは、たぶんこれです。

ご近所への一声も、しておいてよかったです。

「母と暮らし始めました」と伝えておくだけで、何かのときに気にかけてもらえます。

3. 気持ちと生活リズムの準備

最後は、心の準備。

「全部きちんとやろう」と気負わないこと。

起きる時間や食事の時間を、ゆるくそろえておくと、暮らしがぐっと楽になります。

ガチガチに合わせなくて大丈夫。

「だいたい一緒」くらいが、わが家にはちょうどよかったです。

暮らしてみて気づいた「思っていたのと違ったこと」

思っていたより穏やかに始まった同居を表すイラスト

いざ一緒に暮らしてみると、いい意味で「思っていたのと違うな」と感じることがいくつもありました。

ここが、いちばんお伝えしたいところかもしれません。

ひとつめ。思ったより、ずっとスムーズだった。

正直、もっとバタバタすると思っていたんです。

心の準備、けっこうしてたんですよ。

……それが見事に空振りでした。

毎日は、驚くほどおだやかに流れています。

ふたつめ。サナエちゃんが、案外たのしそう。

これがいちばん、ホッとしたことでした。

じつは同居の前から、行き来のある関係だったんです。

知らない場所にポンと放り込まれたわけじゃない。

慣れた顔ぶれ、慣れた空気。

だからか、思っていた以上にのびのび過ごしています。

みっつめ。家族みんなが、温かく受け入れてくれた。

やさしく接してくれて、自然に輪の中に入れてくれて。

この空気のおかげで、私自身もずいぶん肩の力が抜けました。

「同居=大変なこと」と思い込んでいた自分が、ちょっと恥ずかしいくらいです。

……勝手に構えて、勝手に疲れていただけでした(笑)

もちろん、これから先のことはわかりません。

でも、まずは穏やかにスタートできた。

いまはそれだけで、十分だと思っています。

これから気をつけたいこと・我が家のルール

それぞれの時間を大切にする同居のイラスト

長く続けていくために、ゆるい「わが家のルール」を考えています。

決まりごと、というほど堅いものではありません。

お互いが少しラクになるための約束、くらいの感じです。

ひとつめ。「できることは、本人にまかせる」

サナエちゃんは要支援1で、ほとんどのことは自分でできます。

だから何でも先回りして手を出すのではなく、見守る姿勢を大事にしたいと思っています。

「やってあげる」より「見守る」。

このほうが、本人の元気を長く保てる気がしています。

……まあ、つい手が出そうになるんですけどね(^^;

ふたつめ。「ひとりで抱え込まない」

しんどいときは、家族や周りに正直に言う。

頼れる窓口にも、遠慮せず相談する。

これは完全に、自分への戒めです。

みっつめ。「お互いの時間を大事にする」

ずっと一緒だと、かえって息がつまることもあります。

ひとりになれる時間も、お互いに認め合おうと思っています。

そして、「ありがとう」を口にすること。

照れくさいです。すごく。

でも、その一言があるだけで、家の空気はずいぶんあたたかくなります。

おわりに ― 同じ立場の方へ

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

「親と暮らす」と聞くと、身構えてしまう方も多いと思います。

私も、仕事で介護に関わってきた人間です。

それでも、自分の親のこととなるとやっぱり緊張しました。

……知識って、心の話にはあんまり効かないんですね。

でも実際に始めてみたら、思っていたよりずっとおだやかで。

いまはただ、ホッとしています。

きっかけは住まいの事情でした。

結果的には、いいタイミングだったのかもしれません。

だからお伝えしたいのは、ひとつだけです。

最初から構えすぎなくて、大丈夫。

ひとりで頑張りすぎず、家族や周りに頼りながら。

できることは本人にまかせて、ゆるく見守っていく。

それくらいの気持ちで、ちょうどいいのかもしれません。

このブログでは、これからのわが家の様子も少しずつお伝えしていきます。

次は、サナエちゃんが畑を耕し始めた話を。→ 同居して1か月、母が畑を耕し始めました ― 52歳・息子の続報記

……たぶん、ちょっとだけ愚痴も混じります(笑)

同じ立場のあなたと、ゆるくつながっていけたらうれしいです。

どうか、無理のないペースで。

一緒に、少しずつ進んでいきましょう。

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