前回の記事で、サナエちゃんの引っ越し準備がなかなか進まない件を書きました。
今回はその中でも特に悩んだ、仏壇どうする問題 について書きます。
この記事でわかること
- ホームセンターで仏壇を選ぶときのリアルな話
- 仏具はAmazonで買っていいのか問題
- 魂抜き(閉眼供養)の流れとお布施の目安
- 魂抜き後の仏壇、どう処分すればいい?
- 高齢の親が「いらない」と言うときの向き合い方
まず「新しい仏壇」を買いに行くところから始まった
今の仏壇、大きすぎて我が家には持ってこられない。
ということで、まず小さい仏壇を買いに行くところから話は始まります。
向かったのは近所のホームセンター。ちょうどお彼岸のシーズンで、仏壇コーナーがセール中でした。
仏壇選びに1時間以上かかった話
「どうせすぐ決まるだろう」と思っていたのですが、これが全然決まらない(笑)
仏壇ってこんなに種類があるんですね。シンプルな木目調のものから、モダンでスタイリッシュなデザインまで。お値段もピンキリで、数千円のものから数十万円のものまで。
あーでもない、こーでもない……と1時間以上うろうろしました。
店員さんがとても感じのいい方で、こちらから聞くといろいろ教えてくれました。
- 今の仏具がサイズ合わないかもしれないこと
- 魂抜きの流れやお布施の目安
- 仏壇を処分するときのお焚き上げのこと
「ここで聞いてよかった」と思えた時間でした。
結局、シンプルで小型のものを選びました。
「お父さんが入るところは、自分が納得して選んだほうがいい」
そう思ったら、迷いが消えました。
仏具はAmazonで買った話(正直に言います)
仏壇を買ったあと、「今使っている仏具がそのまま使えるかな?」と思っていたのですが、いざ置いてみるとサイズが合わない。後日Amazonで探したら、ちょうどいいものがすぐ見つかりました。
……そして気づいてしまったんです。
仏壇本体も、Amazonの方が3万円くらい安かったことに。
正直、ちょっと複雑な気持ちになりました(笑)
でも冷静に考えると、あの1時間以上の時間はムダじゃなかった。魂抜きのこと、お焚き上げのこと、あの店員さんに教えてもらったから動けた部分がたくさんある。
それに——サナエちゃんに「仏壇、Amazonのほうが安かったよ」とは言いませんでした。
もし「そんなとこで買うの?」と言われたら、きっとお互いいい気持ちじゃないし、その場で持ち帰って作業ができるのが良いと思ったのでのその場で決めました。
仏具は「サイズが合わなかったし、金額的にはそこまで変わらなかったから」という説明でAmazonにしました。これは本当のことだし。
お父さんが入る場所は、ケチるとこじゃないなと思いました。納得して気持ちよく買えたので良かった
菩提寺に連絡してみた|費用の目安(お布施2万円・お車代5千円)
小さい仏壇の準備ができたところで、次は今の仏壇を「ちゃんと閉じる」作業です。
菩提寺に電話すると、あっさり受け付けてもらえました。
ただひとつ誤算だったのが——ウチのお坊さんは平日しか対応してなかったと言うこと
私は仕事を中抜けして立ち会いました。有給を使うほどではないけれど、段取りは必要。これから魂抜きを検討している方は、事前に対応してくれる日時を確認しておくことが大切です。
そして電話口でこう言われました。
「お布施2万円、お車代5千円をご用意ください」
……金額をそのまま言ってもらえるとは思っていなかったので、少し驚きました。でも正直、これはありがたかったです。
「お布施っていくら包めばいいんだろう……」と悩むのって地味にしんどいんですよね。相場もわからないし、少なすぎてもいけないし、多すぎてもなんか違う気がするし。
金額が明示されると「そういうものなのね」とスッキリ受け入れられました。
もしお寺から金額を言ってもらえない場合は、こちらから「いくら包めばよいですか?」と聞いてしまって大丈夫です。
こうして日程を決め、当日を迎えました。
住職に「この後どうすれば?」を聞いてみた
当日、住職にお経をあげていただいた後、思い切って聞いてみました。
「閉眼供養のあと、仏壇はどう処分すればいいですか?」
住職の答えは——
「魂が抜けた仏壇は、基本的にどう処分していただいても構いません」
これ、知っていると気持ちがすごく楽になります。
よくある「仏壇はお焚き上げしないといけない」「専門業者じゃないとダメ」というイメージがありましたが、住職から直接聞いて納得できたので、心穏やかに次のステップへ進めました。
※宗派やお寺によって考え方が異なる場合があります。ご自身のお寺で確認してみてください。
仏壇の最終処分
住職のお言葉を受けて、仏壇は自治体の最終処分場に直接持ち込んで処分しました(私の場合は釧路市の処分場を利用)。
「え、最終処分場に直接?」と思う方もいるかもしれませんが、魂が抜けた後は家具と同じ扱いでOKとのこと。費用も抑えられるので、住職に確認した上で選ぶのは十分アリだと思います。
お経をあげてもらって、住職から直接話を聞いて——その上で処分したので、後ろめたさはまったくありませんでした。
新しい仏壇を買ってから古い仏壇を処分するまで、約1ヶ月かかりました。
仏壇選び → 仏具のサイズ確認 → 菩提寺への連絡 → 平日の日程調整 → 魂抜き当日 → 処分。
一つひとつはそれほど大変ではないけれど、積み重なるとそれなりの時間がかかります。早めに動き始めるのが正解でした。
そして——この作業が全部終わってから、引っ越し作業のペースが格段に上がりました。仏壇という「一番どうすればいいかわからなかった問題」が片付いたことで、サナエちゃんも私も、気持ちがスッと前に向いたんだと思います。
おわりに:母は最初「そんなのいらない」と言っていた
実はサナエちゃん、最初はこう言っていたんです。
「魂抜きなんてわざわざしなくていい」
「新しい仏壇も買わなくていい。遺影だけあればいいから」
……でも私には、未来が見えていました(笑)
やらなかったら、絶対あとから言うやつだ。
「ああすればよかった」「なんでこうしなかったんだろう」——こうなる未来が高確率で見えた。
それに、魂抜きも仏壇選びも「やっぱりやりなおします」が効かないこと。一回きりだからこそ、母の「とりあえず言ってみただけ」に流されずに、じっくり一つ一つ丁寧に進めました。
サナエちゃんは一回で本心を言わない人なので、こちらが慎重に動く必要があるんです(これ、家族あるあるですよね)。
介護の現場でも同じことをよく感じます。
高齢の方は、後になって「本当はこうしたかった」と言うことが多い。
最初の「いらない」「しなくていい」は、本心じゃないことも多い。面倒をかけたくない気持ちや、変化への不安が言葉になって出ているだけで。
だから家族や支援者は、最初の一言だけで判断せずに「でも本当はどうしたい?」を想像しながら動くことが大切だなと改めて思いました。
今回の仏壇・魂抜きの件、終わってみればサナエちゃんも「ちゃんとできてよかった」と言っていました。ですよね(笑)
そして、ひとつ忘れられない場面があります。
処分する前、サナエちゃんが古い仏壇や仏具を一点一点、丁寧に拭いて掃除していたんです。「いらない」と言っていたのに。
その姿を見て、言葉にはならない気持ちがあったんだなと思いました。だからこそ、ちゃんとやってよかった。
「捨てた」じゃなくて「見送った」——そう思えたのは、あの姿があったからかもしれません。
👉 前の話はこちら:母との同居まであと1ヶ月。引っ越し準備が全然進まない件
この記事のまとめ
- ホームセンターの仏壇コーナーは情報の宝庫。店員さんに聞くと魂抜きや処分方法まで教えてもらえる
- 仏壇本体は自分の目で選ぶ価値あり。仏具はAmazonでもOK
- 菩提寺に電話すれば費用を教えてもらえることも。わからなければ聞いてOK
- 魂抜き後の処分方法は住職に直接確認するのが一番
- 高齢の親の「いらない」は本心じゃないことがある。やりなおせないことほど慎重に



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