同居1か月半、母の日課は畑と洗濯になりました ― 52歳・息子の続報記・その2

畑仕事をするサナエちゃんとわらびもちのイラスト 親の介護

こんにちは、わらびもちです。

母のサナエちゃんとの同居が始まって、気づけば1か月半が経ちました。

同居スタートの頃の様子は、第1弾の「母との同居が、思ったよりずっと穏やかに始まった話」に書いています。
1か月目の様子は、第2弾の「同居して1か月、母が畑を耕し始めました」にまとめました。

よければそちらから読んでいただけると、今回の話がより伝わるかと思います。

さて、同居1か月半。

結論から先に言ってしまいます。

サナエちゃん、ますます元気です。

……こちらの身構えを、きれいに置き去りにして。

畑の手入れが、完全に日課になりました

畑仕事をするサナエちゃんとわらびもちのイラスト

第2弾で「母が畑を耕し始めた」と書きました。

あれから1か月。

畑は、すっかりサナエちゃんの生活の中心になりつつあります。

朝の草取りと水やりは、もう完全に日課。

誰に頼まれたわけでもありません。

それでも毎日、せっせと畑に出ていきます。

毎朝手入れしている畑の全景。草取りが行き届いている
サナエちゃんが毎朝手入れしている畑。草取りが行き届いています

朝、私が起きてくると、もう畑にサナエちゃんの姿がある。

そんな光景が、我が家ではすっかり当たり前になりました。

ちなみに、起きるのが遅いのは私のほうです(^^;

しかも、嫌々やっている感じがまったくない。

むしろ、明らかに楽しそうなんです。

とくに嬉しいのは、レタスがすくすく育っていること。

「今日も大きくなってたよ」と、ニコニコしながら報告してくれます(笑)

すくすく育っているレタスの列。緑と赤紫で彩りもきれい
すくすく育っているレタス。緑と赤紫で彩りもきれいです
💬 わらびもち
レタスの生育状況、私より母のほうが詳しいです。もはや畑の管理責任者はサナエちゃん。

この8月で、サナエちゃんは80歳になります。

その人に、毎朝やることがある。

しかも、それが楽しみになっている。

これって、実はすごく大事なことなんじゃないかと思っています。

「畑をやってもらおう」なんて、こちらが計画したわけではありません。

本人が自然に始めて、自然に続いている。

……この「自然に」が、たぶんいちばん大事なところ。

ゴミ出しも洗濯も「自分の仕事」

洗濯物を干すサナエちゃんと、かごを運ぶわらびもちのイラスト

元気なのは、畑だけではありません。

ゴミ出しも洗濯も、サナエちゃんは自分で定期的にやっています。

サナエちゃんは要支援1です。

「できることを本人が続ける」のが大事だと、介護の本などではよく目にします。

それが特別なリハビリではなく、ふつうの家事として日常の中にある。

これがいちばん自然な形なのかもしれません。

我が家は多世代同居です。

義母のエミちゃんが時々様子を見て、さりげなく手を貸してくれています。

洗濯もゴミ出しも野菜作りも、もとをたどればエミちゃんが教えてくれたことです。

「全部やってあげる」のではなく、「見守りつつ、必要なときだけ手を貸す」。

このエミちゃんの距離感が、絶妙なんです。

……真似しようとすると、これがなかなか難しい。

週1回のデイサービスも、相変わらず楽しみにしている様子。

行く日の朝は、心なしか身支度が早い。

口には出しませんが、たぶん待ち遠しいんだと思います。

家では畑と家事、週に1回は外の楽しみ。

ほどよいリズムができてきたなあと感じます。

🌱 サナエちゃんの1週間(ざっくり)
  • 毎朝:畑の草取りと水やり
  • 定期的に:ゴミ出し・洗濯
  • 週1回:デイサービス(本人のお楽しみ)

正直、同居前は身構えていました。

「あれもこれも、私たちがやることになるのかな」と。

でも実際は、本人ができることは本人がやる。

家族はそれを、ゆるく見守る。

今のところ、それで十分に回っています。

妻がサナエちゃんを美容室に連れて行ってくれました

そして先日、ちょっと嬉しい出来事がありました。

妻が、サナエちゃんを美容室に連れて行ってくれたんです。

カットと白髪染めをしてもらって、帰ってきたサナエちゃんは、見るからにご満悦。

鏡をのぞく回数が、その日は明らかに多かったです(笑)

💬 わらびもち
帰宅した母、心なしか若返って見えました。白髪染め、おそるべし。

考えてみれば、美容室って「身の回りのお世話」とはちょっと違います。

暮らしの楽しみのほう。

介護や同居の話になると、つい食事や通院のことばかり考えてしまいます。

でも「おしゃれの時間」も、本人にとっては同じくらい大事なんですよね。

……そこが、すっぽり抜けていました。

そこを妻が自然に拾ってくれた。

息子としては、本当にありがたかったです。

嫁と姑、なんて言葉で身構える必要は、少なくとも我が家にはなさそうです。

「みんなのおかげで楽しく生活できているよ」

夕暮れの縁側でお茶を飲むサナエちゃんとわらびもちのイラスト

そんなある日、サナエちゃんがぽつりと言いました。

「みんなのおかげで楽しく生活できているよ」

この一言で、だいたい全部報われた気がします。

特別なことは、何もしていないんですけどね。

……むしろ、こちらが元気をもらっている側です。

畑を楽しむ本人がいて。

さりげなく手を貸すエミちゃんがいて。

美容室に誘ってくれる妻がいる。

私はといえば、それを横で見て、こうしてブログに書いているだけです(笑)

「同居=息子が頑張る」とは限らないんだな。

そう、しみじみ思います。

親との同居を考えている方に、1か月半やってみた実感をひとつだけ。

「家族が全部やってあげる同居」より、「本人の日課とお楽しみがある同居」。

たぶん、こっちのほうがお互いにラクです。

畑でも、洗濯でも、美容室でも。

なんでもいいんです。

親の「楽しみ」が残る形を、探してみてください。

レタス以外の苗が植わっている畑の一角
レタスのほかにも、畑にはいろいろ植わっています

さて、畑のレタスは、そろそろ収穫が近そうです。

サナエちゃんの畑デビュー作が食卓に並んだら、また報告しますね。

(その後の畑の様子は、こちらの記事に写真を載せています。→ 90代で、いとも簡単に針に糸を通す人がいます|9月21日は認知症の日

芽が出たばかりの畑の区画
芽が出たばかりの区画も。畑はまだまだこれからです
💬 わらびもち
初物のレタス、まずはサラダかな。今からちょっと楽しみです。
タイトルとURLをコピーしました