こんにちは、わらびもちです。今日は介護の話ではなく、釣りの話です。人生で初めて、海のルアー釣りに行ってきました。
2026年8月8日、土曜の夕方。
釧路の千代の浦に、竿を1本持って立っていました。
52歳、海のルアー釣りは完全に初めて。
結論から言うと、ものすごく楽しかったです。……これは完全にハマったやつだ。
クマが怖くて、渓流をやめました
そもそも私は、もともと渓流釣りが主戦場でした。
ただ、今年はその渓流を中断しています。
理由はひとつ。クマです。
怖い。とにかく怖い。
対策はしていました。熊よけホーンです。
猟銃の音、爆竹の音、猛犬の声が鳴る、110デシベルのやつ。
カラビナでぶら下げて、沢に入っていました。
それでも、心のどこかがずっと落ち着かないんです。
釣りに集中しているつもりで、藪が揺れるたびに背中が固まる。
そんな状態で沢を歩いていて、楽しいわけがないんですよね。
で、その「代わり」を探していたんです。
山がだめなら、海がある。
2年間、物置で眠っていたロッド
実は、竿はもう持っていました。
シマノの「23 ルアーマチック ソルト S70UL」。
2024年6月30日にAmazonで買っています。値段は6,226円。
日付まで正確なのは、注文履歴が残っていたからです。
そして、買ってから一度も使っていませんでした。
まるまる2年、物置に置きっぱなし。
「いつか海でやってみよう」と思って買って、そのまま忘れていたわけです。……我ながらどうかと思う。
今回はそこに、手持ちのリールを合わせました。
この日のタックル(道具)はこんな構成です。
- ロッド:シマノ 23 ルアーマチック ソルト S70UL
- リール:ダイワ レブロス 2500番
- ワーム:エコギア グラスミノーM/カラー451「チラチラ挑発クロー」
- ジグヘッド:5g
詳しい人が見たら、たぶん一番オーソドックスな入門セットだと思います。
逆に言えば、これだけで海に立てるということでもある。
16時半スタート、そして1時間半のボウズ
釣り開始は16時30分。
まだ明るくて、風も気持ちいい時間帯です。
で、ここからが情けない話なんですが。
本当に、何も分かりませんでした。
キャストの仕方が分からない。
誘い方も分からない。
ジグヘッドがボトム(底)に着いたかどうかすら、分からない。
渓流である程度やってきたつもりでいたのに、海に来たら勝手がまるで違う。……いや、本当に何も分かってなかった。
糸を出して、巻いて、また投げて。
正解が分からないまま、それをひたすら繰り返す1時間半。
アタリもゼロ。
ただ、不思議と嫌ではなかったんです。
海を見ながら、腕を動かしているだけで、そこそこ満足していました。
18時すぎ、ようやく1匹目。そしてガヤ
状況が変わったのは18時をすぎたころ。
竿先に、初めてはっきりした重みが乗りました。
上がってきたのはウグイ。
すぐリリースしたので、写真は撮っていません。
それでも、これが「海ルアー人生の1匹目」です。
1時間半なにも起きなかったあとの1匹は、正直かなり嬉しかった。
そしてその少しあと。
今度は、明らかに違うアタリが来ました。
コツン、ではなく、ググッと持っていく感触。
合わせた瞬間、竿がきれいに曲がりました。
ガヤ(エゾメバル)です。しかも良型。
あとで測ったら27cmありました。
岸壁に抜き上げたとき、思わず声が出ました。……これだよ、これ。
口にオレンジのワームがしっかり掛かっていて、その絵がまたよかった。
52歳、ひとりで岸壁の上でテンションが上がっていました。

持ち帰ってから改めて見ると、体の色が金茶色でとてもきれいでした。
海の魚って、こんな色をしているんですね。
まな板に載せて、メジャーを当ててみました。
27cm。
ガヤとしては良型だそうです。

初日の、しかも何も分かっていない人間が釣った1匹としては、出来すぎだと思います。
日が落ちてからが、本番でした
日が完全に落ちてからは、ヘッドライトを点けての釣りになります。
ここからは「ランガン」という釣り方に切り替えました。
一箇所にとどまらず、歩きながらポイントを探っていくやり方です。
投げる、巻く、反応がなければ数歩ずれる。
この繰り返しが、思っていた以上に面白い。
そして移動した先で、小さなアタリ。
上がってきたのは小型のクロソイでした。
まだ小さいので、こちらはリリース。
ヘッドライトの光の中で、黒っぽい魚体が一瞬だけ光って、そのまま海に消えていきました。
また大きくなって会いましょう。……なんて、ひとりでつぶやいていた。

この日釣れたのは、ウグイ・ガヤ・クロソイの3匹。初日としては上出来じゃないでしょうか。というか、1匹でも釣れた時点で私の中では大勝利です。
夜の漁港って、いいですね
釣果とは別に、この日いちばん良かったこと。
夜の漁港と海の景色です。
灯りがぽつぽつと水面に落ちて、波の音だけが規則的に続く。
人はまばらで、誰とも話さない。
竿を振りながら、ただ暗い海を見ている時間。
あれは、なかなか他では手に入らない時間だと思いました。
釧路の夏の夕方から夜は、風が涼しくて過ごしやすいのもいい。
汗だくにならずに、外で数時間過ごせるんです。
海ルアーが、思った以上に自分に合っていた理由
帰り道に、なんでこんなに楽しかったんだろうと考えていました。
整理すると、こんなところです。
- 渓流に比べて、圧倒的に手軽に行ける
- 仕掛けが安いので、根がかりでロストしても痛くない
- イソメなどの生き餌を使わないので、餌代がかからない
- 生き餌を「使い切らなきゃ」というプレッシャーがない
- 涼しくて、いい運動になる
- 夜の漁港と海の景色がいい
このうち、自分にとって特に大きかったところだけ補足させてください。
まず手軽さ。渓流は準備から移動から、まるまる一日仕事です。
海なら、夕方に思い立って行って、夜には帰ってこられる。
というより、今回やってみていちばん実感したのはここでした。
これ、仕事帰りにやれるな、と。
丸一日を空ける必要がない。予定を立てなくていい。
母と暮らしている今の生活だと、この差はかなり大きいです。
次に、仕掛けの値段。
ワームとジグヘッドは、高価なルアーに比べたらずっと安い。
だから根がかりして失っても、精神的なダメージが小さいんですよね。
「攻めたいけど根がかりが怖い」という迷いが減るのは、初心者にはありがたい話です。

生き餌を「使い切らなきゃ」がない、という解放感
そして、これが自分にとって一番大きかったところ。
生き餌を使わない、ということです。
イソメなどの餌を買うと、当然お金がかかります。
でも、本当にしんどいのはお金の話じゃないんです。
買った餌は、生きています。
だから「せっかく買ったんだから、使い切らなきゃ」という気持ちが、ずっと背中に乗っている。
釣れなくても、飽きても、餌が残っていると帰りづらい。
逆に、いい時間なのに餌が尽きたら、そこで終わり。
釣りの時間を、自分ではなく餌の残量が決めてしまうわけです。
ルアーには、それがありません。
もういいかな、と思ったら、その場で片付けて帰れる。
もう少しやりたければ、そのまま続けられる。
この「自分で終わりを決められる」感じが、想像以上に気楽でした。……これ、経験した人じゃないと分からない解放感だと思う。
あと、単純に運動になります。
ランガンで歩き回って、キャストを何百回も繰り返して。
52歳、健康にもいい趣味だと思うことにします。
これは、続けます
というわけで、海のルアー釣り。
初日から、しっかり心を持っていかれました。
クマが怖くて渓流を離れて、正直ちょっと寂しかったんです。
でも、代わりが見つかったどころか、生活には海のほうが合っているかもしれない。
2年間ほったらかしにしていたロッドにも、ようやく仕事をさせられました。
次はもう少し、ボトムの取り方を分かるようになりたい。
ちなみにキープしたガヤは、一度凍らせてから、刺身でいただきました。
自分で釣った魚を刺身にするのは初めて。ちょっと緊張しながら包丁を入れました。


食べてみたら、おいしかったです。
自分で釣った魚は、やっぱり格別でした。
ちなみに、この少し前にはエサの投げ釣りにも行っています。霧多布でクロガシラとコマイが釣れた日の話もどうぞ。
このあと、鮭を狙って初めてのサーフにも挑戦しました。「浜のほうが釣れるよ」と言われて、初めてのサーフで鮭を狙ってみた
母との同居の話はこちらです。同居1か月半、母の日課は畑と洗濯になりました
このブログでは、介護や母との暮らしの話に加えて、こういう「やってみた」の話も書いていきます。介護をしていると、自分の楽しみを後回しにしがちなので。最後まで読んでくれて、ありがとうございました。


