ケアマネ試験に合格したとき、私は正直「終わった〜!」と思いました。
でも、終わっていませんでした(笑)。
合格の先には「実務研修」という、けっこうな山が待っています。そもそも私がなぜケアマネを目指したのかは「なぜケアマネを目指したか」に書きました。
私は2024年10月の第27回ケアマネ試験に合格して、2025年の2月から5月まで北海道の実務研修を受けました。合格発表の日の話は「合格通知が届いた日の話」に書いています。
ネットで「ケアマネ試験」の記事はたくさん見つかるのに、この実務研修の話って、ほとんど出てこないんですよね。
私も受ける前は、何をどれくらいやらされるのかさっぱり分かりませんでした。
なので今回は、実際に受けた人間として、しんどかったことも含めて正直に書いてみます。
📌 この記事でわかること
- ケアマネ実務研修が、実際どんな流れで進むのか
- eラーニング・Zoom・実習、どれが一番しんどかったか(私の場合)
- 費用76,950円の「本当の手出し額」の話
- ハローワークの給付金と、お祝い金というルート
- 修了後に必要な登録手続きと期限
🎓 合格しただけでは、まだケアマネではありません
ケアマネ試験は正式には「介護支援専門員実務研修受講試験」といいます。
名前のとおり、あくまで「研修を受ける資格を得る試験」なんです。
合格通知が届いたら、そのあとに実務研修を修了して、都道府県に登録して、やっと介護支援専門員証が交付されます。
この実務研修、講義と演習だけで87時間以上。
さらに居宅介護支援事業所での実習が3日程度あります(厚生労働省「介護支援専門員資質向上事業ガイドライン」)。
87時間。
数字で見ると、なかなかの分量です。
合格祝いのケーキを食べながら「あと87時間あるのか…」と真顔になりました。
🗓 北海道の実務研修は、こんな流れでした
北海道の実施主体は一般社団法人 北海道介護支援専門員協会です。
令和7年度は全7コースのうち6コースがZoomの配信コースで、集合形式は札幌の1コースだけでした。
ちなみに私が受けた令和6年度は、全8コース中2コースが集合形式。
年々オンライン化が進んでいる感じですね。
1コースの中身
- 前期eラーニング 約30時間
- 前期Zoom研修 1日
- 中期eラーニング① 約20時間
- 中期Zoom研修 1日
- 中期eラーニング② 約20時間
- 後期eラーニング 約1時間+実習
- 後期Zoom研修 2日
Zoomは合計4日。
私も「Zoomは4回くらいだったなあ」という記憶です。
そして地味に効いてくるのが、eラーニングの視聴期間。
募集要領には「いかなる理由があっても延長は認められない」とはっきり書かれています。
あとでまとめてやろう、が通用しないんです。
私は月〜金の日勤で働いているので、平日の夜と土日にコツコツ進めました。試験勉強のときに作った朝のルーティンが、ここでも効きました(勉強法を探した話)。
Zoom研修の日は、会社に有給をもらって参加しました。
快く出してくれたのは本当にありがたかったです。
💻 一番しんどかったのは、意外にもZoomでした
正直に言います。
私、Zoomをやったことがありませんでした。
しかも研修の直前に、メインで使っていたパソコンが壊れました。
タイミングが悪すぎます(笑)。
結局、合格祝いに自分で買ったMacBook Airで研修に挑むことになりました。
使い慣れていないMacで、初めてのZoom。
結果としては無事にできたのですが、レポートの作成・提出もそのMacでやったので、そこが一番大変でした。
そしてもうひとつ。
モニター越しに、知らない人とグループになって話す。
これがものすごく緊張しました。
初対面の相手と、画面の中で意見を出し合う。
変な感じ、としか言いようがない空気でした。
でも不思議なもので、4回目の最後のころには、みんなすっかり仲良くなっていました。
最後の研修は、素直に楽しかったです。
50代でパソコンが壊れて、初Zoomで、初Mac。もう笑うしかなかったです。でも、なんとかなりました。
✍️ 実習は釧路市内の居宅介護支援事業所で
実習は、居宅介護支援事業所で行います。
ここで知っておいてほしいのが、実習先は事務局が選ぶということ。
募集要領には「所属する法人で実施したい」「知人がいるので避けたい」といった個々の要望には応じられない、と明記されています。
さらに、地域によっては受け入れ可能な事業所がない場合もある、とも書かれています。
北海道は広いですからね…。
私は釧路市内の事業所で受けられたので、その点は本当に恵まれていました。
実習の中身は、大きく2つ。
- 実習① 見学実習(3日程度)
- 実習② 居宅サービス計画書の作成実習(課題整理総括表も作成)
私は実習先でケアプランを作らせてもらい、実際の担当者会議にも同行させてもらいました。
これがもう、教科書で読むのとはまったく別物でした。
本物の会議の空気、言葉の選び方、間の取り方。
デイサービスの相談員として12年やってきた私でも、席の向きが変わるとこんなに見え方が違うのかと驚きました。ケアマネという仕事そのものについてはケアマネジャーの仕事はきつい?にまとめています。
そして何より、担当してくださったメンターの方が、とても気さくで教え方が上手な方でした。
私にすごく合っていて、実習は楽しかったです。
ひとつ注意点を。
期間中に実習が終わらないと、後期のZoom研修を受けられません。
つまり、修了できないということです。
実習の日程調整だけは、早めに動いたほうがいいです。
💰 76,950円と聞いて怯んだけれど、手出しはほぼゼロでした
ここが一番書きたかったところです。
令和7年度の受講費用は76,950円(受講料62,700円+テキスト代14,250円)。
私が受けた令和6年度も同額でした。
しかも一括のみで分割はできず、原則返金なしです。
私は「7万8千円くらいだったかな」とうろ覚えでしたが、まあ、だいたい合っていました(笑)。
この金額、最初に見たときは正直ひるみました。
でも、最終的な私の手出しは、ほぼゼロだったんです。
① ハローワークの給付金で、半分ほど戻ってきた
この実務研修は、厚生労働省の特定一般教育訓練の指定講座になっています。
2024年10月から給付率が引き上げられ、受講費用の40%、さらに資格を取得して就職などの条件を満たした場合はプラス10%、合計で最大50%が支給される仕組みです(北海道介護支援専門員協会/政府広報オンライン)。
私も研修が終わったあと、職安から半分くらい戻ってきました。
ただし、ここが大事なところ。
この給付金は、誰でも自動でもらえるものではありません。
雇用保険の加入期間などの条件があり、しかも受講開始の2週間前までにハローワークで手続きをしておく必要があります。
受講が終わってから「戻ってきますか?」では、間に合いません。
合格通知が届いたら、まずハローワークに相談。
これが一番おすすめの動き方です。
② お祝い金という、意外なルート
これは私も、もらえると思っていませんでした。
勤務先の法人から、資格取得のお祝い金が2万円。
そして加入している共済からも、お祝い金が2万円。
一般社団法人 北海道民間社会福祉事業職員共済会の「資格取得祝金」という制度です。
介護支援専門員もしっかり対象に入っていて、20,000円が給付されます。
合わせて4万円です。
ただし、これは誰でももらえるものではありません。
勤務先の制度や、加入している共済によります。
ちなみにこの共済会、資格取得祝金のほかにも結婚祝金3万円・出産祝金3万円・卒業祝金2万円などがあります。
私も今回はじめて、こんなにあるのかと知りました。
でも、聞いてみる価値はものすごくあると思います。
制度としてあるのに、誰も教えてくれないだけ、というケースは本当に多いです。
私の場合を並べると、こうなります。
- 受講費用 76,950円
- − ハローワークからの給付 約半分
- − 勤務先の法人からお祝い金 20,000円
- − 共済会の資格取得祝金 20,000円
- = 実質の手出し、ほぼゼロ
お金がネックで迷っている方は、あきらめる前に「職場」と「共済」と「ハローワーク」の3つを確認してみてください。私はそれで、ほぼゼロになりました。
📮 修了しても、まだ終わりではありません
研修を修了したら、3か月以内に登録申請が必要です。
北海道の場合、新規登録と介護支援専門員証の初回交付で4,050円かかります(北海道)。
そして介護支援専門員証の有効期間は5年。
更新のための研修も、この先ずっと続いていきます。
長い道のりです。
でも、そこまでやらせる資格だということでもあるんだと思います。
🌱 これから受ける方へ、正直な感想
しんどかったことを、正直に3つ挙げます。
- とにかく長い(2月から5月まで、ずっと何かある)
- eラーニングの量が多い
- レポートも作らないといけない
働きながらだと、正直きついです。
でも、逆に言えば、働きながらでも終えられました。
Zoomが不安な方も、大丈夫だと思います。
初Zoom・初Macだった52歳が、なんとかなったので(笑)。
なお、令和8年度(2026年度)の日程は、2026年7月時点ではまだ「調整中」となっています。
ちなみに令和8年度のケアマネ試験は2026年10月11日(日)。
北海道の申し込みは5月18日〜6月11日で、すでに終了しています。
試験を受ける方は、その先に実務研修があることを、頭の片隅に置いておいてください。
お金のことも、有給のことも、先に分かっていれば動きやすいですから。
合格おめでとうございます。
そして、あと87時間、一緒にがんばりましょう。
※2026年7月時点の情報です。制度は年度・都道府県で変わりますので、最新は各実施機関でご確認ください。


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