母の介護で気づいたこと〜介護の現場で働く私でも、家族だからこそ難しかった〜

介護

📌 この記事でわかること

  • 介護職でも家族の介護が難しいと感じた体験
  • 母に起きた変化のサインと対応の難しさ
  • 今実践している3つの工夫

私は北海道でデイサービスの相談員として12年働きながら、ケアマネの資格も持つ50代。そんな私が今、80代の母を在宅で介護しています。

「12年も介護の仕事してるんだから、慣れてるよね」

そう言われることが、正直しんどかった。

仕事では冷静に対応できるのに、なぜか母のことになると感情がぐちゃぐちゃになる。そんな自分が情けなくて、しばらく誰にも言えずにいました。

今日は、そのことを正直に書いてみます。

母に起きていた変化

気になりだしたのは2年ほど前

最初は「ちょっとおかしいな」という小さな違和感でした。

  • 運転免許の更新を忘れていた
  • 薬を飲み忘れる日が増えた
  • 食事がおろそかになってきた
  • 公共料金の支払いが滞るようになった
  • 必要のない保険に次々と加入していた

ひとつひとつは「年のせいかな」で片付けられそうなことばかり。でも積み重なると、見過ごせなくなってきました。

指摘すると怒る、という壁

私が「これ払ってないよ」「薬飲んだ?」と声をかけると、母はひどく不機嫌になりました。

「わかってる」「余計なお世話」「あんたに関係ない」

現場で12年働いていれば、こういった反応が認知機能の低下から来ることは知っています。頭ではわかっていても、面と向かってそう言われると、傷つきました。

受け入れたくなかった理由

「現場を知ってるから大丈夫」という思い込み

仕事では、ご利用者さんの状態変化に気づき、ご家族に説明することが私の役割です。

でも自分の母のこととなると、不思議なほど冷静になれませんでした。

「仕事のご利用者さんとはどこかで線が引ける。でも母は違う。」

その線がないことが、こんなにも苦しいんだと初めて知りました。

認めたくなかった、という本音

正直に言うと——現実を受け入れたくなかったんだと思います。

母が変わっていく。それを認めることは、「もう昔の母じゃない」と認めることのような気がして、どうしても踏み出せずにいた。

現場の知識があることと、感情が追いつくことは、全然別のことでした。

今の私がやっていること

完璧にやろうとするのをやめた

介護に正解はないし、現場を知っているからといって完璧な家族介護ができるわけじゃない。

そう思えるようになってから、少し楽になりました。今は以下の3つを意識しています。

  1. 感情が高ぶったら一旦その場を離れる — 冷静じゃないときに話し合っても、お互いが傷つくだけ
  2. できていることに目を向ける — できないことばかりに注目せず、母がまだできていることを見つけて伝える
  3. ひとりで抱えない — ケアマネさんや兄弟と情報を共有し、「私だけが頑張る」状況を作らない

それでもまだ、難しい

正直、今も難しいと感じる日はたくさんあります。

それでも「12年現場で働いてきた私でも、こんなに揺れるんだ」と思えるようになってから、自分を責めることが減りました。

もしこの記事を読んでいる方の中に、「現場経験があるのになんでうまくできないんだろう」と感じている人がいたら、そう思うのはあなただけじゃないですよ、と伝えたい。


子育てと介護が重なっている方はこちらの記事もあわせてどうぞ。 同じような経験をされた方、今まさに揺れている方、ぜひコメントで教えてください。あなたの言葉が、誰かの支えになることがあります。


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