📌 この記事でわかること
- 1年目に参考書が続かなかった本当の理由
- 「本当に欲しいか」を自問することの大切さ
- 失敗から学んだ参考書選びの教訓
ファッションで資格を取ろうとして失敗。みんなが良いは必ずしも正解ではない
みんなが使う参考書を買って、ページが開かなくなって、自問自答したら「欲しくない」って答えが出た話。
受験を決めた年の春。
まずやったのは、参考書を買うことだった。
調べると、ケアマネ受験者の定番としてよく名前が出てくるのが中央法規。 「受験生の支持率No.1」という帯の文字は、正直かなり説得力があった。
ワークブックと過去問解説集、セットで揃えた。 届いた翌日、やる気に満ちてページを開いた。
…うん。
ちゃんと書いてある。丁寧に書いてある。
でも、頭に入ってこない。
文字は読めているのに、読んだ端から消えていく感じ。 仕事から帰って疲れた頭で開くと、どこを読んでいるのかすらわからなくなる。
最初は毎日開いていた。 それが2日に1回になり、週に1回になり——
気づいたら、本棚の飾りになっていた。
由美ねえさんという人がいた
そんなころ、職場に由美ねえさんという人がいた。
めちゃくちゃ仕事ができる。でも怖い。でも優しい。 そして、めちゃくちゃスピリチュアルな人だった。
フルタイムで働きながら夜は飲食店でも働いて、週末は遠距離の彼氏のところへ飛んでいく。 6歳上なのにその行動力、読書量、AI、新しいアーティスト——次々と吸収して、惜しみなく教えてくれた。
スピリチュアルな話も日常会話のように出てくる。
「ライオンズゲートが開くからパワーが高まるよ、早く帰りなよ!」 「8月8日がピークだから!」
ちなみにわたしの結婚記念日は8月8日である。 ……なんかいい感じなのかもしれない(笑)
山に水を汲みに行くとか、一緒に神社の茅の輪を潜りに行ったこともある。 正直、よくわからなかった。でもわたしはなんとなく流しながらついていっていた(笑)
当時、由美ねえさんが推していたのが『嫌われる勇気』だった。 読んでみて気づいた。この本のまんまを実践してる人が、目の前にいた。 アドラー心理学、そのままやん、と(笑)
「ホントに欲しいの?」
ある日、勉強が続かないと話したら、由美ねえさんにこう言われた。
「わらびもちさん、ホントにケアマネ欲しいの? 自分の中の自分に問いかけてみて。」
スピリチュアルっぽいな、と思いながら、素直にやってみた。
自分の中に問いかける。ケアマネ、欲しいか?
——欲しくない、って答えが出た。
びっくりするくらい、すぐに。
そうか、そういうことか。 続かないのは本のせいでも、疲れのせいでもなかった。 そもそも、本気じゃなかった。
それがわかったら、スッと楽になった。 試験の申し込みをしないまま、1年目は静かに幕を閉じた。
由美ねえさんとは、結局1年半しか一緒に働けなかった。 嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった人だった。
でも、あの一言はずっと残っている。
本棚に鎮座する中央法規
本を処分しようかと思ったとき、妻にそう話したら、こう言われた。
「また、やりたくなるかもしれないから取っておいたら?」
それだけだった。責めるでもなく、励ますでもなく。 ただ、そっと置いておいてくれた。
中央法規のワークブックと過去問集は、そのまま本棚に鎮座することになった。
そして数年後、わたしはケアマネの資格を取った。
合格通知を受け取ったあと、本棚のあの2冊を眺めて思った。 もう、いいかな。
2冊は揃って、メルカリへ旅立っていった(笑)
わりとすぐ売れた。 どこかの誰かの挑戦に、役立ててもらえたなら十分だ。
これが、1年目の話。
次回は「2年目、作戦を変えた話」——本気になったきっかけと、馬渕先生との出会いです。
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