子育てと介護が重なった…ダブルケアの現実と、少し楽になるヒント

介護

📌 この記事でわかること

  • 子育てと介護が重なる「ダブルケア」とは
  • ダブルケアで直面した現実と課題
  • 少し楽になるための具体的なヒント

はじめに

子どもの宿題を見ながら、頭の片隅では「お母さんの薬、そろそろ切れる頃だ」と考えている。

そんな毎日を送っているあなたは、もしかしたらダブルケアの当事者かもしれません。

子育てと介護が同時にやってくる——。「自分だけがこんなに大変なのか」と感じることもあるかもしれませんが、実は今、日本でこの状況に置かれている方はとても多いのです。

デイサービスの生活相談員として働く私が、ダブルケアの現実と、少しだけ楽になるためのヒントをお伝えします。

ダブルケアとは?意外と知らない実態

ダブルケアとは、子育てと介護を同時に担っている状態のことです。

内閣府の調査によると、ダブルケアを行っている人は全国で約25万人。そのうち女性が約17万人と、圧倒的に多いのが現状です。

晩婚化・晩産化が進んだことで、30〜40代で子育て真っ只中のときに、親の介護が始まるというケースが増えています。

「まさか自分がこうなるとは思わなかった」——相談員として、そう話してくれる方に何度も出会ってきました。

よくある「しんどい」あるある

ダブルケアが大変な理由は、時間・体力・お金・孤立の4つが同時にのしかかってくることです。

⏰ 時間がない

子どもの習い事の送迎と、親の体調変化が重なったとき——私自身、職場に頭を下げて早退したり、中抜けしたりした経験があります。当時、子どもは空手(週3回)と英会話(週1回)を掛け持ち。仕事が終わってから送り届け、道場では終わるまでずっと待つ。それが何年も続きました。

「続けさせてあげたい」という親心と、「体がもたない」という現実のはざまで揺れながら過ごしていました。その後、子ども本人や夫婦で話し合い、英会話一本に絞ることに。「やめる判断」をするまでのバイアスとの戦いが、意外ときつかったというのが正直なところです(笑)

😮 体力の限界

夜中に子どもが起きて、昼間は親の対応。「いつ休めばいいの」と感じる日が続く。

💸 お金の不安

子どもの教育費と介護費用が同時にかかる。働き方も制限されやすく、収入との板挟みになりやすい。

🏠 孤立感

「子育ての悩みは友人に話せても、介護のことは話しにくい」。どちらのコミュニティにも完全には馴染めない、独特の孤独感がある。

相談員である私自身がダブルケア当事者でした

実は、私自身がダブルケアの当事者でした。子どもができるのが遅かったこともあり、子育て真っ只中に親の介護が重なるという状況になりました。

相談員という仕事柄、制度や支援の知識はある。でも「知っている」と「実際にうまくやれる」は全然違うと痛感しました。頭ではわかっていても、いざ自分のこととなると助けを求めるのをためらう。「まだ大丈夫」と思いながらギリギリまで頑張ってしまう。専門職でもそうなるのだから、初めて介護に直面する方ならなおさらだと思います。

そして介護で特につらいのが、「突然始まる」ということです。子育てはある程度、先を見通しながら準備できます。でも介護は違う。ある日突然、状況が変わる。心の整理をする間もなく、手続きや対応に追われる。年末年始や子どもの行事と重なれば、予定は総崩れ。「調子を狂わされる」という感覚——これがダブルケアの一番しんどいところかもしれません。

具体的な「逃げ道」の作り方

突然始まる介護に慌てないために、知っておいてほしいことがあります。

🏠 まず「地域包括支援センター」に相談する

介護のことで困ったら、まずここです。市区町村に必ず設置されており、無料で相談できます。介護保険の申請手続きや、どんなサービスが使えるかを一緒に考えてくれます。「まだそんな段階じゃない」と思っていても、早めに顔を出しておくだけで全然違います。

📋 介護保険の申請は早めに

介護保険は申請してから認定が下りるまで約1ヶ月かかります。「必要になってから」では間に合わないことも。早めの申請が、のちの余裕につながります。

🤝 家族で役割分担を決める

一人で抱え込まないことが鉄則です。誰が何をするか、できるだけ早い段階で話し合いましょう。家族の協力があってこそ回る、というのは私自身が実感していることです。

😮 介護する自分を休ませることも「ケア」

デイサービスやショートステイは、利用者本人のためだけでなく、介護する家族が休むためのサービスでもあります。使うことに罪悪感を持たないでください。

🌅 自分のメンテナンスも忘れずに

おすすめは睡眠・運動・朝散歩の3つ。精神科医の樺沢紫苑先生も発信されていますが、特別なことをしなくてもこの3つを意識するだけで気持ちが変わります。

そして「手軽に幸せを感じられること」を持っておくのもコツです。遠出や趣味は準備が大変で、疲れているときほどハードルが高い。私の場合は期間限定のスイーツを楽しむこと😄 ハードルは低く、手間なし、低予算——これが長く続けるコツだと思っています。

まとめ

子育てと介護が重なるダブルケア。誰かに相談しにくく、孤独を感じやすい状況です。

でも、あなたが感じている「しんどさ」は本物だし、助けを求めていい。

制度を使うことも、家族に頼ることも、スイーツで自分を甘やかすことも——全部「正解」です。

まず一歩として、お住まいの地域の地域包括支援センターに連絡してみてください。電話一本で、何かが変わり始めます。

このブログでは、介護の現場で働く生活相談員として、「難しいことをわかりやすく」「現場のリアルを正直に」お伝えしていきます。また次の記事でお会いしましょう!


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