先日、FP3級の試験を受けてきました。
52歳、人生初のCBT試験です。
結論から言うと、当日のスコアレポートでは学科・実技とも合格基準をクリアしていました。
そして8月18日の正式発表で、合格していました。
この記事では、当日の様子と結果、「何が効いたか」、そしてAIと作った勉強道具を全部まとめて報告します。
これから受ける方、特に私と同じように介護をきっかけにお金の勉強を始めた方の参考になればうれしいです。
なぜ52歳でFP3級?きっかけは介護でした
母(サナエちゃん)の介護に備えて、今年の6月から同居を始めました。
その過程で、介護保険、医療費控除、相続……とにかくお金の制度に次々と直面したんです。
そのたびに調べてはいたのですが、知識がつぎはぎで、全体像が見えない。
「一度、体系的に学んだほうが早い」と思ったのがFP3級を受けた理由です。
このブログで介護とお金の情報を発信している以上、書き手としての信頼性を上げたかった、というのも正直なところです。
受験を決めたときの気持ちは、こちらの記事に書いています。
→ 介護の現場で見た、お金の現実。介護職がFP3級を目指す本当の理由
52歳で試験勉強って、老眼との戦いでもあるんですよね。参考書との距離が年々遠くなります。
当日の様子と結果|自己スコアでは合格圏
受験したのは2026年7月9日(木)。
釧路市内のテストセンターで、CBT方式(パソコンで解答する形式)でした。
受けたのは日本FP協会のFP3級で、実技は「資産設計提案業務」です。
CBTのいいところは、試験が終わった瞬間にスコアレポートが出ること。
結果はこうでした。
学科:39点/60点(合格基準36点以上)
実技:65点/100点(合格基準60点以上)


どちらも基準はクリア。
とはいえ正式な合否発表は8月中旬なので、それまでは「たぶん大丈夫……のはず」と自分に言い聞かせる日々でした。
得意と苦手がくっきり出ました
学科の内訳を見ると、得意と苦手がびっくりするほどくっきり出ていました。
ライフプランニング:7/10
リスク管理:8/10
金融資産運用:9/10
タックスプランニング:7/10
不動産:4/10
相続・事業承継:4/10
金融資産運用が9点だったのは、高配当株投資を実際にやっているおかげだと思います。
「配当利回り」も「NISA」も、教科書の言葉ではなく自分のお金の話として読めたのが大きかったです。
逆に、不動産と相続は4点ずつ。
実生活で縁が薄い分野は、やっぱり点になりませんでした。
ただ、相続はこれからの介護生活で確実に向き合うテーマです。
ここは試験が終わっても勉強を続けようと思っています。
「経験がある分野は強い」って本当ですね。逆に言うと、苦手な分野こそこれから経験する分野なのかも。
勉強法で効いたこと|過去問と「失点対策」
勉強は過去問中心でした。
特に実技は、直前1週間で正答率が55%から85〜90%まで一気に伸びました。
伸びた理由は、知識が増えたからというより「失点のクセ」を潰したからです。
効いた対策は2つあります。
①設問の文末を読み飛ばさない。
「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」を取り違えると、わかっている問題でも落とします。
②計算の最後の一手を確認する。
計算が合っていても、単位や年数が設問とズレていたら不正解。
マークする前に、設問と答えを照らし合わせる一呼吸を入れました。
地味ですが、この2つだけで数点は変わったと思います。
あと、部屋の壁に「FP3級合格」と手書きした紙を貼っていました。
52歳の男が書いた貼り紙、我ながらなかなかの迫力です。

貼り紙のご利益かどうかはさておき、毎日目に入る場所に目標があると、サボりにくくなるのは確かでした。
勉強の相棒はAIでした|道具を全部見せます
もう一つ、白状します。
私の勉強の相棒はAIでした。
「どうせAIツールを使いこなせる人の話でしょ?」と思われるかもしれません。
違うんです。
やったことは、日本語でお願いしただけ。
道具1:AIに作ってもらった過去問アプリ
メインの道具は、自作の過去問学習アプリです。
「自作」といっても、私はAI(Claude)に日本語で「こういうのが欲しい」とお願いしただけ。
プログラミングは全部AIがやってくれました。
できあがったのは、HTMLファイルたった1枚(約4.6MB)。
過去問のデータごと1つのファイルに入っていて、ブラウザで開くだけで動きます。
インストール不要、サーバー不要、お金もかかりません。
機能はこんな感じです。
過去問PDFをドラッグ&ドロップで読み込み、答案用紙に解答を入れると自動採点。
間違えた問題は「通算◯回ミス」として蓄積され、分野別の正答率とスコア推移もグラフで見えます。

実技の履歴は「65%→65%→65%→55%→90%→90%」。
直前に一気に伸びたのは、このアプリで「間違えた問題だけ」を集中的に潰せたからだと思います。
使い方は、模試のように1回分を解いて、採点して、ミスの多い問題から復習する。
この繰り返しです。
スコア推移のグラフが合格ラインの60%を超えていくのは、なかなか気持ちのいい眺めでした。
いちばんの驚きは、使いながら「ここが不便」と言えば直してくれること。
市販のアプリなら「そういう仕様です」で終わるところが、自分専用なので要望が全部通ります。
そうやって改良を重ねて、v2まで育ちました。
「アプリを作る」って、もう特別な技術じゃなくて「お願いする力」なんですね。日本語が話せれば大丈夫でした。
道具2:自分専用の「直前見直しノート」
試験直前には、AIが1ページの見直し用Webページを作ってくれました。
元になったのは、アプリにたまった「私が間違えた問題の記録」です。
冒頭には「お守り3か条」。
①設問の文末チェック、②きれいな数字が出ても即マークしない(最後の一手を照合)、③迷ったら飛ばす(CBTは後から戻れる)。

頻出論点の要点もまとまっていて、係数の語呂合わせが妙に頭に残りました。
「貯めてゲレンデ=減債基金」「ローンでゲレンデ=資本回収」。
そして目玉は「自分の失点パターン表」。
読み飛ばし、最後の一手抜け、途中で丸める……私の間違い記録から抽出された、私だけの弱点リストです。
当日チェックリストまで付いていました。
「免許証死守」「電卓は持ち込み不可、画面上の電卓を使う」など、地味に助かる項目ばかり。

市販の参考書との違いは、「自分がよく間違えるところだけ」が載っていること。
いわば世界に1冊だけの、私のための弱点ノートです。
直前の30分に読むものとして、これ以上のものはなかったと思います。
道具3:わからない問題はスクショでAIに質問
わからない過去問は、スクショをAIに貼って解説してもらいました。
ポイントは、答えだけでなく「制度の背景・理由」から説明してもらうこと。
「なぜこの答えになるのか」を理由ごと覚えると、似た問題が出ても応用が利きます。
丸暗記が年々つらくなる52歳には、この覚え方が合っていました。
解説書のページをめくって探す手間もなく、聞けばその場で答えてくれる。
24時間いつでも付き合ってくれる家庭教師、という感覚でした。
いちばん最初に「これだ」と思ったのは、5月に模擬試験(60問)を解いていたときです。
「国内株式を普通取引で売買した場合、売買成立日の翌営業日に決済が行われる」→ ○か×か。
私の答えは○、正解は×でした。
モヤモヤしながらChatGPTに聞くと、返ってきたのは「月曜日に買ったら、決済は水曜日です。翌営業日(火曜)ではなく2営業日後です」という一言。
テキストの文字より、具体的な曜日で言ってもらうほうが、私には断然頭に入りました。
たとえば「相続放棄をすると代襲相続はない。でも相続税の基礎控除では、放棄した人も人数に数える」。
こういうややこしい対比も、理由ごとセットで覚えられました。

夜中に「なんで?」を何回ぶつけても、嫌な顔ひとつしないのがAIのえらいところです。人間だったら絶交されてます。
ちなみに、AIは2つを使い分けていました。
ざっくり言うと、ChatGPTは「問題を解く相棒」、Claudeは「道具づくりの相棒」です。
| ChatGPT|問題を解く相棒 | Claude|環境づくり&アウトプット |
|---|---|
| ・間違えた問題の解説 ・「なぜ?」を具体例で深掘り ・暗記カードを作ってもらう ・その場で何度でも聞き直せる | ・過去問アプリを作成 ・直前見直しノートを作成 |
最後の道具は、神頼みでした

ここまでAIだの自作アプリだのと語ってきましたが、白状します。
最後の道具は、神頼みでした。
試験10日前の6月29日、釧路の厳島神社で夏越の祓の「茅の輪くぐり」をしてきました。
半年分のけがれを落として、心機一転です。
茅の輪をくぐりながら考えていたのは、正直、試験のことでした。
神様、動機が不純ですみません。
その帰りに授かったのが、勉強のお守り「勧学守」。
ブルーの美しいお守りで、試験当日も一緒に会場へ行きました。

最新のAIと昔ながらのお守り、両方カバンに入れて試験へ。52歳、使えるものは全部使うのです。
この知識は、これからの介護に活きる
FP3級の範囲は、介護生活とかなり重なっています。
介護保険のしくみ、医療費控除、そして相続や贈与。
たとえば苦手だった相続分野。
親のお金を管理するうえで知らないと危ない「名義預金」も、この分野の話です。
試験勉強をして一番よかったのは、制度の「地図」が頭に入ったことです。
細かい数字は忘れても、「これはどの制度の話か」「どこに聞けばいいか」がわかる。
サナエちゃんとの暮らしでお金の話が出たとき、慌てずに調べられる。
それだけで、受けた価値は十分あったと思っています。
まとめ|「お願いする力」で、52歳でも合格できた
52歳のFP3級受験、自己スコアでは学科・実技とも合格圏でした。
→ 結果はこの下の追記に書きました。合格でした。
「今さら資格なんて」と思っている同世代の方へ。
介護をきっかけに始めた勉強でしたが、やってみたら意外と面白かったです。
今回お見せした道具は、どれも特別な技術で作ったものではありません。
普通の52歳が、日本語でAIにお願いしただけです。
資格勉強のハードルは、思っているよりずっと下がっています。
【追記|2026年8月18日】合格していました
正式発表の日。受検者ページを開くまで、心臓に悪かったです(笑)
結果は合格。学科39点/実技65点、自己採点のとおりでした。

それから数日後、8月22日。
郵便受けに、紙の合格証書が届いていました。

「厚生労働大臣指定試験機関」の文字と、朱色の理事長印。
思っていたよりずっと立派な紙でした。
画面で合格を見たときより、こっちのほうが実感がありましたね。
ああ、本当に受かったんだな、と。
老眼鏡と過去問だけで、52歳、なんとかなりました。
同世代の方にも、まだまだ戦えますよとお伝えしたいです。
応援してくださったみなさん、そして最後まで読んでくださったあなたに。
本当にありがとうございました。


