📌 この記事でわかること
- 介護現場で見たお金のリアル
- 介護職がFP3級を目指した本当の理由
- 50代から学ぶお金の知識の重要性
介護の現場で見たお金の現実。介護職として働く中で感じた将来への不安と、FP3級を目指そうと思った本当の理由を実体験からお話しします。
「老後の不安」という言葉は、テレビや雑誌でよく見かけます。
でも、わたしが介護の仕事で目にするのは、「不安」という言葉ではとても収まらない、リアルな生活の困窮です。
送迎車の窓から見える、それぞれの暮らし
デイサービスの送迎で、毎日いろんなお宅にお迎えに行きます。
玄関を開けた瞬間、その方の生活が少し見えます。整然とした広いリビング。壁紙が剥がれかけた薄暗い部屋。冬なのに暖房が入っていない室内。
担当者会議では実際に家の中に上がって、ご本人を交えて話し合いをします。そのとき、言葉以上に多くのことが見えてくる。
貧困の差は、本当に歴然としています。
年金額によって介護保険の自己負担割合も変わります。だから、ご利用者の経済状況はある程度把握しているつもりでした。でも、数字じゃわからないことが、現場にはたくさんある。
忘れられない、いくつかの顔
生活保護を受けながら、それでも「施設に迷惑をかけたくない」と遠慮がちに過ごしているおじいさん。
家族との関係が完全に壊れて、身寄りのないまま施設で暮らしているおばあさん。面会に来る人は、誰もいません。
気の優しいあるおばあさん。「子どもたちには苦労させたくないから」と話してくれるけれど、手元にはほとんどお金が残っていない様子だった。
既往症の影響で金銭管理がまったくできなくなった方もいます。その方は今、後見人の弁護士さんが通帳を管理しています。ご本人に悪意は何もない。ただ、病気がそうさせてしまった。
そして——かつて市内にいくつもの建物を手がけた、腕利きの築士の男性。30代で独立し、順風満帆だった。でも、クライアントとのトラブルで負債を抱え、最終的に自己破産。この方は非常に印象深くケアマネ合格に大きく関わった方のですが、その話はまた別エピソードで登場するかもしれません
その方が昔話をしてくれるとき、誇りと悔しさが入り混じったような表情をされます。
お金がある人が安心なわけでも、稼いできた人が報われるわけでも、ない。
直接言葉にする方はほとんどいません。でも、生活の端々から、静かに滲み出てくる。わたしは毎日、そういう場所に立っています。
「知らない」ことが、人の選択肢を奪う
ご家族から「施設に入れるしかないですかね」と相談を受けるたびに、わたしは思います。
高額介護サービス費、負担限度額認定、生活保護の申請——制度の名前は知っている。でも、その人の家計にとって実際にどんな意味があるのか、数字で示せるかと言われたら、自信がなかった。
「専門家に任せてください」と言うことはできる。でも、目の前で困っているその人に、今すぐ答えられる言葉を持ちたかった。
そのもどかしさが、ずっと積み重なっていました。
FPを目指したのは、YouTubeがきっかけだった
転機は、ふとしたきっかけで見始めたYouTubeでした。
リベラルアーツ大学、フェルミ漫画大学。お金の話をわかりやすく、時にユーモラスに解説してくれる動画に、気づいたらどっぷりはまっていました。
「なんで学校では教えてくれなかったんだろう」と、何度も思いました。
そこから本にも手が伸びて、『ダイ・ウィズ・ゼロ』『金持ち父さん貧乏父さん』を読みました。お金に対する考え方が、じわじわと変わっていきました。
資産を増やすとか、投資で儲けるとか、そういう話ではなくて——お金のことをちゃんと自分の言葉で考えられるようになりたい、そう思うようになったんです。
まず、自分のマネーリテラシーを上げたかった
FP3級を目指したのは、仕事のためだけではありません。むしろ最初の動機は、もっと個人的なものでした。
自分と家族を守りたい。「よくわからないから」と目を背けてきたお金のことを、ちゃんと向き合いたい。
介護の現場で出会ってきたあの人たちのことが、頭の片隅にあったのも確かです。どれだけ稼いでいても、どれだけ真面目に生きてきても、知識がなければ人生は思わぬ方向に転がることがある。
逆に言えば、知っているだけで、守れるものがある。
そう信じて、今日もテキストをめくっています。
試験は5月を予定しています。良い報告ができるよう頑張ります!
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